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【瞽女さんを知る】国見修二さんの詩

2010年8月15日

詩や文学、絵画などの中には、瞽女をテーマにした作品が少なくありません。

ご自身も新潟出身で瞽女さんをテーマにした詩を発表している国見修二さんの詩「峠シリーズ」とご本人からのコメントをご紹介します。

国見修二/ごぜプロジェクト

■ 著者より

昨年、歩くことがテーマの詩集『瞽女歩く』を出版しました。また新潟日報で「越後瞽女再び」の連載では、人としての在り方を様々な角度から照射してみました。「歩き座禅」という言葉も使いました。その後、瞽女さんたちが、目あきも難儀するほどの峠を越えて、信州や僻地の村々に行っていたことを知り、歩くことの延長として、峠に着目して、自分も登ってみたくなりました。やはり実際の足で歩いて峠に立った時は、少し瞽女さんの気持ちが理解できるように想いました。高田瞽女が歩いた13の峠に登り、そこからの発想で詩を昨年から書き始めています。瞽女と詩は結びつかないかもしれませんが、瞽女が人としての生き方の核心を秘めている気がして、それを詩として昇華したいと考えています。

関田峠は、越後板倉町(現上越市)と信州飯山との境にある峠です。晴れの日は遠く日本海が見渡せます。高田瞽女は毎年6月後半にこの峠を歩いて飯山に向かいました。車でも険しい道を、歩いて通ったと思うと、それだけで何故か神聖な気持ちになります。瞽女さんの気持ちになったつもりで、この関田峠を、峠の境目を意識して詩にしました。「異郷に入ることの不安を〈迎える者の 心〉が打ち消す」と表現してみました。待つ者がいることの心の張り合いは、歩くエネルギーとなったはずです。

国見 修二 (くにみ しゅうじ)
1954年新潟県生まれ、上越教育大学大学院修了。日本詩人クラブ会員、上越「詩を読む会」運営委員。小学校、高校の歌作詞や組曲『妙高山』作詞、千代の光酒造『雪蛍のさと』ラベル詩作成や青海音物語『石の聲・記憶』原作などを行う傍ら全国各地で画家の渡部等と詩画展を開く。主な著作に詩集『鎧潟』(土曜美術社)、『青海』(青海町)『戦慄の夢』(近代文芸社)、『雪蛍』(よっちゃん書房)、詩画集『ふるさとの記憶』(上越タイムス社)、『若者に贈る言葉―光の見つけ方』(玲風書房)、短編集『黒光り』など多数。

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