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ゲストプロフィール

(左より)G・グローマー氏、中西和久氏、板沢春夫氏(左より)上之園氏、下村氏、市川氏
(写真左より)

■ジェラルド・グローマー(Gerald GROEMER)
山梨大学教授(民族音楽学)。
米国オレゴン州生まれ、アメリカ・オーストリア国籍。
ピアニストとしてレオン・フライーシャーに師事するが手の故障のため分野変更。1985年来日。
東京芸術大学大学院博士課程修了。専門は日本近世芸能史。
瞽女唄、津軽三味線等、庶民の音楽や歴史的特徴について研究を行う。
著書に『幕末のはやり唄』(名著出版、第13回田辺尚雄賞受賞)、『The Spirit of Tsugaru』(Harmonie Park Press)、『瞽女と瞽女唄の研究』(名古屋大学出版会、第25回田辺尚雄賞受賞)など。2008年小泉文夫音楽賞受賞。

■中西和久(なかにし・かづひさ)
京楽座主宰。劇団「芸能座」(小沢昭一主宰)で俳優修業。
『しのだづま考』の演技で’91年度文化庁芸術祭賞、’08年ロシア・エカテリンブルグ国際演劇祭特別賞等を受賞。
続く説経節三部作『山椒大夫考』『をぐり考』(いずれも作・演出ふじたあさや)で独自の劇世界を創造している。
『からゆきさん』(作・宮本研/中西和久・演出)で’09年池袋演劇祭賞優秀賞受賞。
話題の『中西和久のエノケン』(作・演出/ジェームス三木)は今秋再々演。
http://www.d3.dion.ne.jp/~kyorakuz/

■板橋春夫(いたばし・はるお)
伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館館長。
昭和29年、群馬県に生まれる。国学院大学の学生時代から各地の民俗調査に従事。一応、博士(文学・筑波大学)。
青年期は養蚕研究を志し、近年はいのちの民俗学研究に専念する。養蚕地帯では瞽女さんに謡ってもらうと蚕が当たるといい、薄味の味噌汁を「瞽女の小便」という。どうしてだろうか。
著書に『平成くらし歳時記』『葬式と赤飯』『誕生と死の民俗学』『叢書いのちの民俗学1出産』『同2長寿』など。

■上之園佳子(あげのその・よしこ)
日本大学文理学部准教授。社会福祉コースを担当。
在宅ケア、地域での保健・福祉分野での実践経験をもとに、
主に福祉の理論と実践をつなげる社会福祉教育をおこなっている。
支援や介護することを人間の営みとしてどのように捉えてきたのか、
その意義、人間の尊厳を支えるケアについて、人と人、あるいは人と社会の関係性から探ることに関心をよせている。
現在は、女性が多くを占めるケアの職場での健康と環境改善の取組みや施策について、介護意識の変遷を踏まえ研究している。

■下村健一(しもむら・けんいち)
TVキャスター/市民メディア・アドバイザー。1985年、TBS入社。
報道局アナウンサー等を経て、99年退社後もフリー契約でテレビの取材キャスターを務める。
視覚障害者に関するテーマのリポートも度々担当。
下村夫婦の仲人であるエムナマエ氏も、全盲のイラストレーター。
ライフワークとして「市民メディア・アドバイザー」。ノンプロ(一般市民、学生、子供達など)の映像・音声リポート制作を支援する視点から、それら“市井の発信者達”に、瞽女さん達の営みに通じる役割を見出す。その延長線上の仕事として、総理の情報発信の風通しを良くすべく、10月より内閣審議官広報担当として活動中。
http://www.ken1.tv/

■市川信夫(いちかわ・のぶお)
高田瞽女の文化を保存・発信する会代表。児童文学者。1932年上越市(高田)生まれ。新潟大学教育学部に学び、小学校教員として各地の小学校に勤めた後、盲学校・養護学校などで障害児教育に当たる。高田盲学校の教師となったのを機に高田瞽女研究の第一人者と言われた父、市川信次の指導で瞽女研究をはじめる。定年退職後は知的障害者通所作業所所長、上越保健医療福祉専門学校長(現在名誉校長)、上越市文化財審議委員、上越市史執筆医院、終末ケア「ビハーラ」理事などを歴任。また、1956年より坪田譲治氏に師事。代表作に『ふみ子の海』(理論社)。